【ジョージア】カズベギの天国に一番近い教会へ
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カズベギの「天国に一番近い教会」ゲルゲティ三位一体教会に行ってきたので、ハイキングコースと宿泊先、トビリシからカズベギへの行き方・帰り方をまとめます。
Contents
カズベギとは
カズベギ(カズベキ、ジョージア語ではステパンツミンダ)は、トビリシから北へ160 km、ジョージア北東部、ロシアとの国境付近に位置します。ロシア帝国が南コーカサス攻略のために、ロシアのウラジカフカスからトビリシまでつなぐ軍用道路を作ったのですが、その軍用道路のジョージア側の最後の町になります。周辺のトレッキングの起点にもなる町です。
カズベギの名所はやはりゲルゲティ三位一体教会(ツミンダ・サメバ教会)。14世紀頃に建てられた教会で、標高 2170 m の山の上にポツンと存在するため、「天国に一番近い教会」と呼ばれています。以下の写真では、ロシアとの国境となるカズベク山をバックに、ポツンと明かりが見えているのがゲルゲティ三位一体教会です。
以下では、カズベギからゲルゲティ三位一体教会までのハイキングコースと、宿泊先、トビリシからカズベギのアクセスについて説明します。
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ハイキングコース
カズベギからゲルゲティ三位一体教会までのハイキングコースは Google Map にも載っています。以下の地図の、「Gergeti」から「Gergeti Tower」を通り「ゲルゲティ三位一体教会」までを結ぶ点線がハイキングコースとなります。所要時間は片道2時間を見ておけば十分です。
ハイキングコースへの入り口は、以下のT字路「Curious thing near Gergeti」になります。このT字路を左に進むとハイキングコース、右に進むと車道につながっています。なお、このT字路から未舗装道路に変わります。
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T字路から少し歩くと「Summer Smiles (Cafe & Camping)」という店があります。ここをこえると、建物がなくなり、ハイキングコースらしくなってきます。
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以下の写真がハイキングコースの様子です。基本的にはまっすぐ進めば問題ないですが、分かれ道が三ヵ所ほどあったので、念のため Google Map で現在位置を確認しながら、分かれ道を右へ右へと進んでいきます。
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途中、水が流れているポイントがありました。スニーカーでも特に問題はなかったですが、滑らないように要注意です。
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Summer Smiles(カフェ)から 50 分ほどでゲルゲティ三位一体教会に到着しました。北西には真っ白なカズベク山、東には眼下にカズベギの町が見えます。残念ながら、2024年10月現在、教会の一部は修繕中のようでした。
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帰りは車道を通ってカズベギまで戻りました。実はハイキングコースより車道のほうが遠回りになるので、より時間がかかります。車道があるので当然車で教会まで行くこともでき、教会周辺には(おそらく観光客を待つ)タクシーのおじさんたちがたむろしていました。
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カズベギのバスターミナル(町の中心部)を出発したのが 8:00 頃で、Summer Smiles(カフェ)に着いたのが 8:20 頃、教会に着いたのが 9:10 頃でした(行きは1時間10分)。一方。教会を出たのが 9:30 頃で、カズベギのバスターミナルに着いたのは 11:00 頃(帰りは1時間30分)。片道2時間見ておけば十分だと思います。
なお、カズベギの町中はところどころに牛糞・馬糞と思しきものが落ちていました。暗い中歩くときは気を付けたほうが良さそうです。
Elia Glamping
宿泊先を紹介します。宿泊先は Elia Glamping。以下の写真のようなドーム型のグランピング施設です。一泊 320 ラリ(≒ 17800円)。ジョージアの相場的には結構高いですが、日本国内でこういったグランピング施設に泊まるともっと値段が高いかなと思って選びました。カズベギにはこういった観光客向けグランピング施設が他にもありました。
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内装は以下の写真のような感じです。二段ベッドになっていますが、上で寝るのは危なすぎると感じました。なお、色々とおもてなしもあったのですが、全員に提供されるものではない気がするため、こちらでは説明を割愛します。支払いは現金を部屋に置いておくスタイルでした。
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アクセス
個人でトビリシからカズベギに行く方法として、ツーリスト・ミニバス、マルシュルートカ、タクシーがあります。私たちは、行きはツーリスト・ミニバス、帰りはマルシュルートカを使ったので、その様子を以下でお伝えします。
トビリシからカズベギ
ツーリスト・ミニバスはマルシュルートカと異なり、軍用道路の主要観光スポットの何ヵ所かで止まってくれるバスです。料金はマルシュルートカよりも高めですが、止まってくれるスポットはいずれも個人でのアクセスに難ありなため、片道だけでも利用をおすすめします。
トビリシからカズベギに行くツーリスト・ミニバス、マルシュルートカどちらも Didube Bus Terminal (ディドゥベ・バス・ターミナル)からでています。地下鉄 1 号線(レッド・ライン) Didube 駅を降りたのち、マーケット側に行かずに、左手に抜けた場所にツーリスト・ミニバスの発着場所はあります。
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バス停には客引きのおじさんが沢山いるので、見つけるのには困らないと思います。「ツーリスト・ミニバスが~」と英語で色々言っても伝わらないので、「カズベギ?ストップ?」といった感じで聞くといいと思います。
私たちは3回停車で 1 人 40 ラリ(≒ 2220 円)のツーリスト・ミニバスにしました。オフシーズンに差しかかっていたからか、おじさんもなかなか他の客を集めることができず、結局1時間半待つことになりました。
以下、途中停車したスポットです。
アナヌリ教会
トビリシから約 50 分、トビリシの水源となっているジンヴァリ貯水湖(ダム)沿いにアナヌリ教会はあります。かつてはこの地域を統治していた公爵家の持ち物で、教会を含む要塞という方が正しいかもしれません。
ジョージアの定番観光スポットで、ムツヘタを観光した時も(参考)タクシーのおじさんから「アナヌリ行かないか?」としきりに誘われました。少し気になっていたので、この機会に寄ることができて個人的には満足でした。
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悪魔の谷
ジョージア有数のスキーリゾート「グダウリ」を過ぎると、軍用道路の絶景ポイント「悪魔の谷(Devil’s valley)」を見下ろす展望台が見えてきます。この展望台には、ロシア帝国が東ジョージアを保護国化して 200 周年を記念したモニュメントがあります。(皮肉にもロシア・ジョージア友好記念碑と名付けられたそうです)
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オレンジの滝
ロシア・ジョージア友好記念碑からすぐ先に、ミネラルウォーターの湧き出すオレンジの滝があります。湧き水は飲めるようになっていて、コップはツーリスト・ミニバスのおじさんからもらいました。味の感想については割愛しますが、自分の舌で確かめてみてください。
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ツーリスト・ミニバスでトビリシからカズベキまでは、(待っていた1時間半をのぞき)3時間半ほどかかりました。いつ出発するかはっきりしないためスケジュールは立てづらいですが、個人的にはとても満足のいく移動でした。
参考:ツーリスト・ミニバスは片道 40 ラリですが、日帰りのカズベギ現地ツアーは 80 ラリが相場みたいです。カズベギに 1 泊しないなら、ツアーも良さそうかなと思います。
カズベギからトビリシ
前述のとおり、カズベギからトビリシまではマルシュルートカを使いました。私たちが乗ったバスの出発時刻は 11:00 で(看板を見ると 1 時間に 1 本ぐらいありそうですね)、料金は 1 人 15 ラリ(≒ 833 円)。移動時間は 3 時間弱でした。
前述のツーリスト・ミニバスもそうなのですが、片側一車線の軍用道路で、ときどき逆走しながら他の車を抜いていくので、いつかぶつかるんじゃないかとヒヤヒヤでした。
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