パントレ開発部

【ジョージア】トビリシ、初のジョージア料理とデモの夜

 ジョージア観光の初日の様子について、ブログ形式でまとめます。

空港から市街地へ

 中国東方航空を使って福岡から上海経由でリヤドまで飛び、フライナス航空を使ってリヤドからトビリシに到着しました。フライトについて特筆することはないのですが、以下2点を備忘録として残しておきます。

  • 楽天モバイルを中国国内で使用すると、ローミングになる為、VPN 無しで金盾突破できる。
  • 中国東方航空の Wifi に Google Chrome 等を使って直接アクセスしようとすると当然はじかれてしまう。そこで、yandex.nu 等と Chrome に入力すると、Wifi の設定画面にリダイレクトされるようになる。(Wifi の無料枠は 10 分)

 なお、リヤドでの空港泊の様子は、以下の記事にまとめています。

 空港で入国審査を済ませ、受託手荷物を受け取ると、まずはネット環境と現金の確保です。
 ネット環境については楽天モバイルの海外ローミングが使えるかなと思っていたのですが、エリアが対象外だったようで、結局 Magti の SIM カードを購入しました。40 ラリ(≒ 2220 円)で 3 GB のプランと 60 ラリ(≒ 3330 円)で無制限のプラン(いずれも 30 日間)があったので、少し迷ったのち 60 ラリのプランを選択しました。
 現金に関しては、2万円の日本円をラリに換金。空港のレートは良くはなさそうでした。

▲ トビリシ空港の到着ロビー

 空港から市街地まではバスを使います。タクシーのおじさんが 50 ラリ(≒2770 円)を提示してきたのですが(かなりしつこかった)、空港から市街地までバスが出ているのを知っていたので断りました。バスだとなんと1ラリ(≒ 56 円)。チャージされた METROMONEY カード(交通系 IC)があるとベターですが、乗車時にクレジットカードのタッチ決済でも払えます(ただし値段が 1.5 ラリになる)。空港タクシーは市街地まで 1 万円を超えるぼったくりも横行しているようなので、基本的には使わない方が良いと思います。

▲ バスはクレジットカードのタッチ決済にも対応

Hotel Aqua Freedom

 市街地からホテルに移動します。泊まったホテルは Hotel Aqua Freedom。ホテルの外観には、Hotel Aqua Liberty と記載されています。費用は 3 泊+1 泊(間にカズベギでの 1 泊を挟む)で2人朝食付き 975.3 ラリ(≒ 54100 円)。ジョージアでは少しグレードが高めのホテルですが、1 泊あたり 2 人で 13500 円と思うと、日本だとそんなもんかなあ、という感じです。メインストリートに位置しており、地下鉄の駅 Liberty Square からも近くて、なかなかの好立地です。

▲ Hotel Aqua Freedom の外観

 内装は少しゴテゴテした感じになっています。ドアノブを強く引っ張るとたまに引っこ抜けそうになりますが、清潔で快適に過ごせました。なおリーズナブルな部屋を選択すると、作り物の窓になるみたいです。

▲ 内装は少しゴテゴテしている(デラックス・ルーム)

 朝食はビュッフェ形式です。1 階にあるレストランを朝だけ宿泊者向けに開放しています。一旦フロントで朝食券にあたるコインのようなものを受け取って、それをレストラン側に渡してから食べ始めます。

▲ ビュッフェ形式の朝食

 旅程的には、トビリシのこのホテルに 3 泊してからカズベギへ移動、カズベギで 1 泊したのちにまたこのホテルに戻ってきて 1 泊、というようなスケジュールなのですが、カズベギ宿泊中もスーツケースを預けることができました。カズベギでの観光が楽になるのでありがたかったです。
 

初のジョージア料理

 ホテルにチェックインしたのち、地下鉄の駅 Liberty Square に併設されているショッピングモールでランチをとることにしました。お店は、ぶらっとはいった Sakhachapure No.1。たまたまジョージア料理のお店でした。この後、結構ジョージア料理を食べることになるのですが、ジョージア入国後の1食目からもジョージア料理でした。

▲ Sakhachapure No.1 の外観(後日撮影)

 頼んだのは、ジョージアン・サラダ、ハチャプリ、ヒンカリです。

 ジョージアン・サラダはトマトとキュウリ、クルミを和えたサラダで、他にも玉ねぎ、唐辛子、コリアンダー、紫バジルなどが使われる場合があるみたいです。注文したジョージアン・サラダにも、唐辛子が丸ごと一つ入っていました。

▲ ジョージアン・サラダ

 ハチャプリはジョージア語で「チーズのパン」という意味があり、丸くて平たいパンにチーズなどを挟んで焼いて作られます。ジョージアの地方によって、イメルリやアチャルリ、メグルリなど種類があるようです。食べた感じでは、チーズ・ナンにイメージが近いかなと思いました。

▲ ハチャプリ

 ヒンカリはジョージアの小籠包のようなものです。おそらくジョージアにおける象徴的な食べ物で、ヒンカリを模したマグネットやトートバッグ、Tシャツなどが観光地では売られていました。中の具は豚や牛などの肉が多いですが、チーズを用いたものにも遭遇しました。

▲ ヒンカリ

 ときどきジョージア料理にパクチーが入っていましたが、パクチーは東南アジアのイメージが強かったので、少し意外でした。
 

ランチ後のドタバタ劇

 ランチ後に少し時間があったので、地下鉄の駅 Liberty Square から少し離れた、スカイブリッジに行ってみることにしました。スカイブリッジとは、ソビエト連邦時代に建てられた集合住宅で、団地3棟が橋でつながっています。Google Map でも観光名所と書かれていますが、今もなお人の住んでいる建物です。

▲ スカイブリッジ(後日撮影)

 Liberty Square からはバスで乗り換えなしで近くまで行くことができるので、今回はバスを使って移動することにします。310 番バスに、バス停 Tbilisi Pushkin Square から乗り込みます。結構時間がかかるので、スマホを触りながらバスに揺られていました。

 スマホを触っている最中、ふと X(旧Twitter)で「【悲報】ジョージアで楽天モバイルの海外ローミングが使えない…なんでや…」といった旨のポストを投稿しました。すると、(おそらくジョージア在住の日本人から)「ジョージアは楽天モバイルのエリア対象外です」とリプライが来ました。さらに、「本日ジョージアに来られたようなのでご存じないかもしれませんが、18:00 から Liberty Square を中心にデモがあります」というリプライも追加でいただきました。

 そのとき既に 17:00 を回っていたので、これはまずいと思い、スカイブリッジに行くことを諦めて急遽ホテルに戻ることにしました。急ぎ近くに地下鉄の駅がある適当なバス停で降りて、地下鉄に乗り換え Liberty Square で下車、ホテルに着いた頃には 18:00 ギリギリ前でした。これが初のトビリシでの地下鉄の乗車でしたが、バスと基本的には同じシステムだったので、ドタバタしながらもなんとか乗ることができました。

▲ 地下鉄で急ぎホテルに戻る

デモの夜

 18:00 すぎに続々と人々が Liberty Square に集まってきました。ところどころにジョージアの国旗や EU の旗をまとった人がいます。

▲ Liberty Square に続々と人が集まってきた
▲ ジョージアの国旗や EU の旗が見える

 それもそのはずで、6 日後 の選挙(10/26)に向けて、ジョージア大統領が、親 EU、親 NATO 派の人々とともに、「ジョージアもヨーロッパだ!」という旨の主張をしながら、Liberty Square まで行進を行っていたようなのです。デモの途中音楽も聞こえてきましたが、反ロシア法抗議運動を支持したアーティストのコンサートも行われていたみたいです。

 ジョージアの現大統領は、無所属ながら与党「ジョージアの夢」の支援を受けて、選挙で勝利しました。しかしながら与党はロシアとの対立回避も重視しているようで、いわゆる親ロシア派(正確には現状維持派)にあたります。これを快く思わなかった大統領は、親 EU、親 NATO 路線をかかげ、与党とは決別の道を選択しました。なお、前述のロシア法とは与党に反発する NGO 等の抑止効果を狙ったもので、これを理由にジョージアの EU 加盟も一時停止となっています。

▲ トビリシの壁にも「我々はヨーロッパだ」の文字が

 親ロシア派(与党)と親 EU 派 (大統領・野党)の狭間で揺れるジョージア。そんな姿を目の当たりにした一夜となりました。

(注記)与党「ジョージアの夢」は EU への加盟(親欧米路線)に反対姿勢をとっているわけではなく、親ロシア派というよりは、現状維持の保守派といったほうが正確かもしれません。

(追記)この 10/26 の選挙では与党「ジョージアの夢」が勝利したようです。ジョージアではしばらく親 EU、親 NATO 派のデモが続くかもしれません。
 

少し宣伝

 当サイトは海外旅ブログまとめサイトとなっています。トップページに地図がありますが、地名を押すと画像が開き、画像を押すと関連記事一覧(クリック数順)が開きます。記事数が多い国ほど赤く、地名もその国で記事が多い都市の文字が大きくなるようにしています。ぜひ覗いてみてください。
 当サイトで海外旅ブログを執筆することも可能です(もちろん無料です)! また既にブログをお持ちの方も、当サイトからリンクを貼ることができるようになっています。パントレ開発部までお気軽にお問い合わせください。

パントレ開発部