カメリアラインで行く福岡から釜山(自転車持ち込み)

フェリー(カメリアライン)で福岡から釜山(プサン)の輪行をしたので、記録に残します。
カメリアラインとは
カメリアラインとは福岡(博多港国際ターミナル)と韓国の釜山(プサン、釜山港国際旅客ターミナル)を結ぶフェリーです。1990 年 12 月に運航を開始し、2004 年から二代目の船となる「ニューかめりあ」が現在に至るまで定期運航しています。
料金は二等客室で片道 9000 円。曜日にもよりますが、博多港⇒釜山港が 12:30 発 18:30 着、釜山港⇒博多港が 20:00 発 翌朝 7:30 着のスケジュールになっています。
以前は博多港ー釜山港間に JR 九州高速船が運営する高速船ビートルもあったのですが、クイーンビートルの浸水隠蔽問題によって、 2025 年 2 月に運航中止となりました。現在ではカメリアラインは日本と韓国を海路で結ぶ数少ないルートの一つです。

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実際に釜山を自転車で観光してみた結果についてはこちら。
自転車含む乗船手続き
カメリアラインを輪行(自転車持ち込み)で乗船したので、以下乗船手続きを説明します。
博多港 ⇒ 釜山港
まずは公共の交通機関を使うか自走して、博多港国際ターミナルを目指します。博多港国際ターミナルに入ると、1F にカメリアラインの受付があるので、パスポートを見せてチケットを受け取ります。またその際に自転車を持ち込む旨を伝えます。

自転車を受託手荷物として持ち込む場合は 1,500 円、船内に持ち込む場合は 2,000 円が手数料として必要になります。現金を用意しておきましょう。また、船内に自転車を置くスペースは限られているので、船内持ち込み希望者が多い場合は受託手荷物として預ける必要があります。このときは船内持ち込み希望者が他にいなかったので、船内持ち込みとしました。

チェックインを済ませたら、自転車を持ったまま 2F にあがり、そのまま出国審査へと進みます。出国⇒入国の流れは基本的に空路・陸路と大差ないです。乗船時刻になったら自転車と共に船内へ入ります。入り口と同じフロアのエレベーター前に手すりがあるので、乗組員さんからロープをもらい、手すりに自転車を括り付けます。このとき緑のラベルを見える位置に貼っておきます。

釜山港国際旅客ターミナルにつくと、自転車と共に下船し、やはり自転車と共に入国審査を受けます。国外とはいえ、フェリーターミナルは日本語を話せるスタッフも多いので、特に困ることは少ないと思います。
下船後のドタバタ劇についてはこちら。
釜山港 ⇒ 博多港
釜山港国際旅客ターミナルから博多港に向かう場合は、釜山港ターミナル到着後、まず 3F の出発ロビーに向かいます。釜山港は複数のフェリーが発着しているので、3F でカメリアラインの受付を探して向かいます。

往路とは異なり、復路では船内持ち込み希望者が 7 名を超えていたため、受託手荷物として自転車を預けることになりました。手数料 15,000 ウォン(約 1,560 円)を現金で支払い、スタッフの人に案内してもらい自転車を 1F の受託荷物置き場に預けました。注意点は支払いが現金に限られること、預けるのに時間がかかるので早めにチェックインしておいた方がいいことです。

あとは自転車無しで出国審査を済ませて乗船するだけです。下船後、自転車は税関のところに置かれているので、入国審査を済ませたのちにそのまま到着ロビーへ出ずに、預けた自転車を受け取りに行く必要があります。カメリアラインでの輪行の説明は以上になります。
船内設備
輪行という本筋からはそれますが、船内設備を説明します。
レストラン
ニューかめりあ船内にはレストランがあります。昼(博多港⇒釜山港)は営業しておらず、夜と朝(釜山港⇒博多港)のみの営業です。食券制となっているので、乗船後すみやかに食券を手に入れておくのが安心です。なお船内にはカップラーメンや冷凍食品の自販機もあるので、そちらを利用するのも良いでしょう。自販機は旧札しか使えませんが、インフォメーションセンターで両替してくれます。

メニューは夜がキムチチゲ定食もしくはカレーセット(いずれも 1,000 円)、朝がわかめスープ定食(1,000 円)です。カレーセットとわかめスープ定食をいただきましたが、船上価格と考えると量・味ともに妥当なんじゃないかなと思いました。

大浴場
ニューかめりあ船内には大浴場もあります。以下の写真からもわかりますが、フェリーに乗っている時間は深夜を除き基本的に利用することができます。セキュリティボックスもあるので、一人旅ならパスポートを含む貴重品はそちらに預けたほうが良いと思います。

その他
その他、二等客室の様子、売店、ゲームセンターについて紹介します。
以下の写真が二等客室になりますが、複数の人が利用するため客室の扉にカギはかけません。船内とはいえ盗難リスクがあるのでパスポート含む貴重品は常に持ち歩いた方が安全です。寝る時もセキュリティポーチなどを利用するのが良いのかなと思いました。

船内の売店です。お菓子や飲み物などが売ってあり、日本円での支払いとなります。乗船直後は非常に混んでいましたが、写真のように時間がたつにつれて人が減ったので、上手くタイミングを見計らって利用するのが良さそうです。

さらに船内には簡易的なゲームセンターやカラオケスペースもありました。正直利用者を目撃することはありませんでしたが、のんびりと時間が流れる船上でゆっくりと楽しんでみても良いかもしれません。

以上、カメリアラインでの輪行のしかたでした。需要は少ないかと思いますが、誰かのお役に立てれば幸いです。
今回の旅費の内訳はこちら。
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