海外旅行保険について
意外と忘れがちになりますが、海外旅行をする上でパスポートやビザの次に準備が必要なものは海外旅行保険かと思います。短期/長期にかかわらず、海外旅行におけるリスクを減らすうえで不可欠な存在です。海外で病院に行く場合、健康保険分の払い戻し制度があるとはいえ、日本基準での医療費の7割しか返ってきませんし、海外では携行品損害(盗難含む)や詐欺による(自分の非があまりない場合でも)賠償責任などの恐れも高まります。保険に入っていれば、これらのトラブルに遭遇した場合でも、保険金でまかなえる場合が有ります。
私自身、海外旅行保険のお世話になったことがあります。ネパールのポカラという街でサランコットの丘に登っている最中、下り坂で転倒してしまい、顎を縫うケガをしてしまったことがありました。そのときは海外旅行保険に入っていた為、治療費は全額保険金として支払われ、転倒時に落として壊れたカメラの修理費用も保険金でまかなうことができました。なによりも、保険によって病院に行く心理的ハードルが下がり、迅速に病院へ行って治療してもらえたことが良かったかと思います。
そんな必須級の海外旅行保険、短期の旅行ならば海外旅行保険は数千円で済みますが、半年を超える長期旅行の場合、オプションのつけ方によっては数十万円にもなる場合があります。ですので、長期旅行の場合は、自分でプランを調整できる保険を選択した方が良いかと思います。
つけておいた方が良いと思う項目は「治療費」、「携行品損害」、「賠償責任」かと思います。気持ちの上で病院にすぐ行けるようにした方が良いですし、携行品損害は起こる確率が高いです。賠償請求は、他人の物を壊してしまったり、他人を傷つけてしまったりして、賠償責任を負う必要がでたときに、被害が大きくなる可能性が有ります(またそれに類する詐欺の可能性も有ります)。
とはいえ長期旅行の場合、数十万円をリスク低減の為にサッと払うのは難しいので、クレジットカード付帯の海外旅行保険を利用する旅人も多くいます。自動付帯のもの(旅行開始日から自動的に一定の期間保険がきくもの)と利用付帯のもの(カード使用時から一定の期間保険がきくもの)があるので、上手く組み合わせるのが良いかと思います。(長旅のリスク低減という意味では、空港のラウンジ利用権などより、保険の観点でカードは選んでおいた方が良さそうです。)
以上、重要ですが意外と忘れがちな海外旅行保険についてでした。
パントレ開発部