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【ジョージア】トビリシから日帰りで古都ムツヘタ観光

 トビリシから古都ムツヘタへの日帰り観光をしたので、ムツヘタでの主要観光地や、トビリシからムツヘタへの行き方・帰り方をまとめます。

古都ムツヘタとは

 ムツヘタは トビリシから北西約 20 km に位置する町です。5 世紀にヴァフタング・ゴルガサリ王がトビリシに遷都するまで、ジョージア(イベリア王国)の首都でした。トビリシに首都が移った後も、儀式や王族の埋葬が行われた、いわば日本における京都のような存在です。

 ムツヘタにある、ジュワリ修道院、スヴェティツホヴェリ大聖堂、サムタヴロ修道院は世界遺産にも登録されており、いわゆるムツヘタ三大聖地になっています。以下ではこれらの教会・修道院とムツヘタへのアクセス(+有名なレストラン)について説明します。

▲ ムツヘタの町並み

ジュワリ修道院

 ジュワリ(ジワリ)修道院はムツヘタの東側にある丘の上にある修道院で、「十字架の修道院」を意味します。聖ニノ(ジョージアにて伝道活動を行った聖人)が立てた木の十字架を覆うようにして、6 世紀末に建てられたそうです。

 アクセスはタクシーか徒歩になるのですが、徒歩だと結構距離があるため、タクシーで行くのが良いと思います。往復でも 20 ラリ(=1110 円)程度で、ジュワリ修道院近くで 30 分程度待ってくれます。バス停(マルシュルートカの終点)あたりにタクシー運転手はたくさんいて、向こうから積極的に声をかけてくるので、苦労せずに利用できると思います。(私は終点の前で降りてしまったので少し探しましたが。)入場料は無料です。

▲ ジュワリ修道院

 
 修道院そのものも魅力的なのですが、修道院の西側から見える、ムツヘタ旧市街と 2 つの川の合流地点のパノラマは絶景です。修道院に対して西側にムツヘタ旧市街が位置しているため、午後はこの景色が逆光になってしまいます。ジュワリ修道院に行くのは、ムツヘタ観光の前半にしておくのが良いと思います。

▲ ジュワリ修道院からの眺め

スヴェティツホヴェリ大聖堂

 スヴェティツホヴェリ大聖堂は、ジョージア最古の教会といわれる大聖堂です。現在の建物は 11 世紀頃に再建されたものなのですが、聖ニノによって初めて教会が建てられたのは 4 世紀ごろだったといわれています。

 ムツヘタ旧市街に位置しているので、バス停(マルシュルートカの終点)から徒歩でも無理なくアクセスできます。ムツヘタの建物の中でも特に存在感があり、町中のどこからでも眺めることができるほどです。こちらも入場料は無料です。

▲ スヴェティツホヴェリ大聖堂

 
 イエス・キリストが磔にされ処刑された際、ムツヘタから巡礼に訪れていた人物が、イエス・キリストの亡骸がまとっていたロープをムツヘタに持ち帰ったといわれています。その後、そのロープが埋められた場所に聖ニノによって木造教会(現スヴェティツホヴェリ大聖堂)が建てられ、石造りの建物に改装されたのちも、石柱の下にイエス・キリストのロープが埋められているとされています。

▲ イエス・キリストのロープの上に立っているといわれる石柱

サムタヴロ修道院

 サムダヴロ修道院は聖ニノが住んでいたとされる修道院です。旧市街北側の小さな丘の上に立っており、現役で女性修道院として使用されています。修道僧の生活スペースは見ることができないのですが、敷地の中心にある聖堂および庭部分は見学することができます。

 こちらもバス停(マルシュルートカの終点)から徒歩で行くことができます。スヴェティツホヴェリ大聖堂は内部も写真撮影 OK なのですが、こちらサムダヴロ修道院の内部はフラッシュの有無に関わらず写真撮影禁止となっています。こちらも入場料は無料です。

▲ サムダウロ修道院

 

有名なレストラン

 何人かの日本人ブロガーに紹介されていて、ムツヘタ旧市街で有名?なレストランがあるので、私も行ってきました。店の名前は Restaurant Check-In Garden。スヴェティツホヴェリ大聖堂の近くにあり、おしゃれな内装のジョージア料理レストランです。川沿いのテラス席もあり、眺めを楽しみながら食事ができます。


 ムツヘタ名物の「ロビオ」をトウモロコシの粉でできたパン「ムチャディ」と一緒にいただきました。正直好みが分かれそうかなとも思いましたが、ムツヘタを訪れた機会にぜひトライしてみてください。一緒に頼んだシュクメルリもおいしかったです。

▲ ムツヘタ名物「ロビオ」と「ムチャディ」

アクセス

トビリシからムツヘタへ

 ムツヘタへのアクセスはマルシュルートカ(旧ソ圏で用いられているミニバス)がリーズナブルかつ便利です。地下鉄 1 号線(レッド・ライン) Didube 駅を降りたのち、マーケットを抜けた先に Didube Bus Terminal (ディドゥベ・バス・ターミナル)はあります。

▲ Didube 駅を降りたあとのマーケット

 
 上記の地図のチケット・カウンターでマルシュルートカのチケットを購入します。ムツヘタまでは 2 ラリ(≒ 111 円)。チケットを受け取ったら、ムツヘタ行きのマルシュルートカ(近くの人に聞くか、Mtskheta と札を出している車を探す)に乗り込み、運転手にチケットを渡します。

▲ ムツヘタ行きチケット・カウンター

 マルシュルートカは十数人程度が乗れるサイズの車です。しばらくすると発車するので、あとは Google Map などで現在地を確認しながら、ムツヘタ付近の降りたい地点で降ります。トビリシからムツヘタまでは 30 分程度です。

▲ マルシュルートカの中の様子

ムツヘタからトビリシへ

 ムツヘタでのマルシュルートカの停車場所は、下記の地図の Bus stop to Tbilisi 付近になります。マルシュルートカが走ってくるので、(水平に)手を上げて止まってもらいます。正直車が近くまで来ないと札が良く読めないですし、ジョージア語しか表記がない場合もあるので、とりあえずそれらしい車が見えたら手を上げるようにするのが良いのかなと思います。(私もあやうく送迎バスのようなものに乗りかけ、「トビリシ?」と聞いたら「ノー!」と言われました。)

▲ ムツヘタのトビリシ行きバスターミナル

 

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