【日本/福岡】旅の動機
旅の動機
そしてある朝、かつてあれほどまでに真剣で切実だった思いが綺麗に失われていることに僕は気づき、もう限界だと知った時、会社を辞めた。
― 新開誠『秒速5センチメートル』
上記は新海誠の引用だが、2019 年末に僕も数年間勤めた会社を辞めた。
仕事自体がつまらないと感じていた訳ではなくて、寧ろ楽しいと思っていたし、ただ些細な不備が絡まりあって、そこで話が大きくなってしまっただけのように思う。
そんなことで辞めなくても、と思う方も居るかもしれないが、個人的には終わりの無いやりとりを収束させたかった。撒いた種は成長していき、臨界点を超えた。
一方気遣って頂いたりなど、優しい人は沢山いるんだな、と再認識する機会にもなったけれど。
「一度の人生、好きなことした方がいい」 と辞める時、そのようにいろんな方からと声をかけてもらった。例えば転職活動に限らず、今のフリーな期間を活かして、留学するとか起業するとか。沖縄でダイビングのインストラクターやってみるとか…等々。
確かに何か仕事をしていたらできないことをすることに決めた。
アジアハイウェイ 1 号線に立つ
フリーな期間をどう過ごすか、その後どうするか、アイデアを集めようと思い、今住んでいる関東から実家のある九州まで 二週間弱かけて行脚した。なんちゃって東海道中膝栗毛。古くからの友人、恩師、先輩や後輩に会って、次のように聞いてみた。
「十分な時間があるなら、やってみたいことは何ですか?」

▲アジアハイウェイ1号線に立つ
頂いたアイデアを以下リストアップ。起業系が多めになっている。
- 南極とかバミューダ海域に行く
- シベリア鉄道に乗る
- 語学とかプログラミングの勉強
- 第二のピーター・フランクルを目指す
- 技術者を集めてNPO法人を設立する
- 年配の方に高級羽毛布団を売り歩く
- 教育向け計測器ユニットを作って売り歩く
- マニ車のアプリを作る(←既に結構あった)
なお、シベリア鉄道は三人ぐらいから言われた。多分 1 週間ぐらい淡々と車窓からブナ林を眺め続けるイベントかと思うが、潜在的に人を惹きつける何かを持っているらしい。まさに茫漠とした時間。
この行脚の中、思い切って全然違うことしてみるのが良い、とは多くの人から言われ、特に大学時代お世話になった教授からは、「一人で考えても発想は閉じる。できる限り色々な人に会ってみるのが良い」と言われたのが印象に残っている。
いろんな人から、自分の中から出てきたアイデアをまとめながら、 世界一周が良いかもしれない と思った。 大学生の 2 か月間の夏休みを使っても世界一周は難しいし、何よりも当時はそれをするだけの貯金が無かった。定年後に挑戦するのは体力的な不安が残る。また、大学院卒業後に、ベトナムのハノイからシンガポールまで陸路で旅した事があったが、何となくそれの規模を大きくすれば良い、といったイメージが無いこともない。

▲上述の東南アジア周遊旅行のルート。いつかこちらも題材として取り上げたい。
奇しくも東京から九州まで陸路で抜けるルートは、アジアハイウェイ 1 号線の起点に相当する。このハイウェイは日本からトルコまでユーラシア大陸を横断する総長 20,000 キロの路線で、世界一周をするバックパッカーには良く利用されているコースらしい(参考)。
色々説明したものの…
僕の中では、一生に一度やってみたいこととして世界一周にまとまった。 単なる逃避行かもしれないけれど、のんびり観光しながら、その中で 1 センチぐらいでも視野が広がれば良いかなと思う。時間をかけて挑戦して、その様子を順次当ブログで共有していくので、チェックして頂けると誠に嬉しい。
最後に、色々とアイデアを頂いた恩師、友人、先輩そして後輩に感謝致します。